■概要

京都東山の「粟田自治連合会」(住民組織)が運営する図書館(ギャラリー併用)です。“粟田”に関連する展示や図書を無料で一般公開しています。テーマは「粟田郷土史」、「刀剣」、「明智光秀」、「粟田焼(陶器)」、「近代庭園(小川治兵衛)」の5つです。各テーマに沿ったアート等の展示を行い、その見方や歴史等をパネルで解説するほか、その関連図書を開架しています。皆様の観光や探求の御用にお役立てください。

(7月7日京都東急ホテル東山の開業に合わせてオープンすべく目下整備中、以下は現在の様子です。)


■特徴

【素人に優しい解説】

それぞれのテーマに詳しくない方でも、初手から分かるような解説や展示をしています。また、より詳しい図書資料も置いています(閲覧自由)。

【メッセ機能のある地域拠点】

より詳しい知識や知見を得られたい方のために、関連ある周辺の施設等を紹介し、地域のメッセ的拠点となります。

【唯一無二の内容】

それぞれのテーマによっては、他の美術館や博物館にはない珍しい展示や解説、たとえば再現模型や復元アート、図書資料などを展示、配置しています。


  

■見どころ

[粟田郷土史の間]

本施設はもともと明治初年に開業した「粟田小学校」の跡地で、古代からの粟田地区とその学区はほぼ重なります、地域の拠点であった名残をとどめるべく「粟田地区」の名所その地域の拠点であった名残をとどめるべく地域の史跡や名所を紹介しています。

[陶器の間]

京都の陶器といえば、いまは清水焼が有名ですが、江戸時代から明治時代にかけては「粟田焼」がその代表格で、多くの名工たちが関わっていました。いまは唯一、粟田焼の火を受け継ぐ安田浩人様のご協力により、関連作品を展示、解説しています。


 

[刀剣の間]

三条宗近をはじめ粟田口の刀工が、この粟田の地で刀を鍛えていました。豊臣秀吉が天下一と評した「三日月宗近(国宝)」のほか、「一期一振吉光(御物)」、「鬼丸国綱(御物)」の粟田口派を代表する太刀三振の刀身を忠実に再現して展示、解説しています。


 

[明智光秀の間]

本能寺の変を起こした明智光秀は粟田口で首を晒され、この地にいまでも首塚が残っています。京都での光秀の足跡をたどりつつ、当時の本能寺の様子を再現した模型を展示、解説しています。


 

[庭園(小川治兵衛)の間]

近代京都で岡崎地区を中心に多くの邸宅等の庭園を整備し、近代庭園の創始者とされる作庭家「小川治兵衛(七代目)」は庭商「植治」を代々、粟田で営んできました。その治兵衛の作品の紹介や庭の見方を解説しています。

[エントランス(粟田絵図)]

江戸時代に流行した『都名所図会』における「粟田」の絵図をベースに、当ギャラリーで取り上げるテーマに関連のある名所を書き加えて製作、展示しています(時代背景などが異なる点があることにご留意ください)。


 

[天井(鳴龍)]

江戸幕府の御用絵師だった狩野探幽の描いた、金地院(南禅寺)の徳川家康を祀った東照宮の天井にある「鳴龍」の模写です。探幽の「鳴龍」は明智風呂のある妙心寺が有名ですが、光秀と家康の関係はよく取り沙汰されるため、この絵はさまざまな想像も掻き立てます。